大阪の地盤事情

大阪の地盤はやわらかい?

都道府県で見る、大阪府の地盤

2016年12月に地盤解析専門企業「地盤ネット総合研究所株式会社」で行われた地盤調査によると、大阪府の地盤の強さは47都道府県中33番目(69.117ポイント)というデータが出ています。ちなみに、全国平均は70.3ポイント。もっとも地盤が強いのは沖縄県(82.754ポイント)で、ワーストワンは高知県(60.669ポイント)です。
データから見てわかるように、大阪府は全国的にみても地盤があまり固くない地域。立命館大学・地理学専修の高橋学教授は、「大阪市の土地の80%はプリン地盤である」と明言しています。
大阪府の地盤は、海水を含んでおり柔らかいのが特徴。もともと海だった場所が多いことから現在でも魚の骨が見つかるのだとか。そのため、「大阪府は地盤が弱い」と言われているのです。

大阪で地盤の強いところと弱いところ

ここでは、大阪府の地盤が強い地域と弱い地域をピックアップしてまとめています。

地盤が強い地域

上町台地
上町台地は大阪平野の南北一帯のこと。大阪市北区の天満周辺、天王寺区上本町、阿倍野区帝塚山、住吉区我孫子までのエリアを指します。
「地盤が強い場所に歴史的建造物は建てられる」と言われている通り、「四天王寺」「難波宮」「大阪城」などの歴史的建造物は上町台地に存在。このことからも、地盤の強さがうかがえるでしょう。
上町台地にある駅「天王寺」「鶴橋」「放出」周辺のマンションや一戸建ては安全面に優れていると評判です。

地盤が弱い地域

大阪駅周辺
大阪駅周辺はもともと田畑でした。その影響で、大阪駅の地盤は地下20~30メートルまで粘土層になっています。地盤は非常に柔らかいのが特徴です。

豊中市南部
阪神高速池田線と阪急曽根駅より南側に地盤が柔らかい場所が多く存在しています。

都島区・鶴見区エリア
大阪市より東側にある都島区・鶴見区エリア。「桜宮リバーシティー」「ベル・パークシティ」などの高層マンションが多く立ち並んでおり、一見すると地盤が強そうに見えます。実際は地盤が弱いエリアなので注意しましょう。

ここで上げた以外にも、地盤の強い地域・弱い地域は存在します。地盤の強弱は、地図や普段の生活ではわからないため、調べておく必要があるでしょう。

液状化による被害

液状化現象とは、地盤の水分が地震の揺れによって、地表に押し出される現象。水分が押し出される際に、砂粒子のかみ合いが崩れてしまうことで、地盤は一時的に液体のような状態になります。その後、地表に出た水量の分、地盤は沈下します。この一連の流れが「液状化現象」です。湾岸部の埋立て地は地盤が柔らかいので、地震とともに液状化現象が起こる可能性は高いです。
内閣府の専門調査会で報告された、東南海・南海地震による建築全壊の被害想定データを「全国版」と「大阪府版」でまとめました。

全壊が想定される建物数【全国版】

  • 地震の揺れによるもの 約166,500棟
  • 液状化によるもの 約88,000棟

全壊が想定される建物数【大阪府版】

  • 地震の揺れによるもの 約600~2,600棟
  • 液状化によるもの 約19,700棟

全国的に見てみると、液状化現象の被害は地震の揺れによる被害の約半分程度。大阪府は液状化による全壊被害が全体の90%以上を占めていることが分かります。
中でも液状化による被害が大きいエリアは「西淀川区」「此花区」「大正区」「住之江区」。この辺りは海に近いエリアで、工場が多く立ち並んでいるのが特徴です。

安全といわれる上町台地とは

上町台地は地盤が固く、液状化の危険性が低いエリア。上町台地には、「大阪城」「あべのハルカス」「天王寺」などがあります。

上町台地とは

大阪城辺りから天王寺、帝塚山辺りまで連なる台地です。平坦ではなく高低差のある地表で、ボコボコとした形が特徴。今は落ち着いていますが、昔は活断層が活発に動いていた場所でもあります。

南海トラフ地震が起こっても回避できると推測されている場所

南海トラフ地震が発生した場合、5~10メートルの津波が想定されています。そうなると大阪府は上町台地手前まで全て浸水することに。地盤が固く津波からも身を守れる場所という安全面から、上町台地にある駅周辺のマンションや一戸建ての資産価値は高めになっています。

大阪の家造りでこだわるべき耐震住宅

高い耐震構造技術を持つ業者に依頼する

大阪府は基本的に地盤が弱いため、地震が起こると建物が全壊したり液状化現象が起こったりする可能性があります。そのため大阪府で家を建てるなら「耐震住宅」がおすすめ。注文住宅業者選びのポイントは、「地盤調査をしっかりと行ってくれる」「地震被害を最小限に抑える家造りの技術がある」この2点です。さまざまな業者の実績や口コミをチェックし、比較してみましょう。近年、東日本や熊本では大きな地震が続いています。大阪府でも、いつ南海トラフ大地震が起こるかわからない状況です。家族の安全を守るためにも、「耐震性」のある家造りは欠かせません。

なるべく地盤の強い地域に建てる

同じ造りの建物でも、地震が起こったときの被害に差が出ることがあります。その原因は、地盤によって地震の揺れ時間が異なるためです。水を入れたバケツをたたくと水の波紋は長時間続きます。しかし、砂が入ったバケツをたたいても波紋は起きませんよね。水を多く含む柔らかい地盤では揺れ時間が長くなり、砂や土でしっかりと固まった地盤は揺れ時間を最小限に抑えられるのです。大阪の地盤事情を調べたうえで、なるべく固い地盤の地域に家を建てれば危険を回避できるでしょう。

大阪の注文住宅業者3選