注文住宅を建てるなら、気密性や断熱性とセットで考えたいのが換気性能です。住まいの換気性能が低いと、内部結露やカビの発生リスクが高まります。ここでは、24時間換気システムの特徴や、換気方法の種類について解説します。
換気性能は、住まいの耐久性や家族の健康に大きく関わります。注文住宅を建てる時、気密性にこだわる方は少なくありません。しかし、高気密住宅は空気がこもりやすいため、湿度が高くなりがちです。そのため、換気性能が低いと結露やカビが発生し、柱を腐食させたり、アレルギーを起こしたりするリスクが高まります。
結露やカビを防ぐためには、住宅を適度に換気する必要があります。住宅の換気性能を高めることで、住まいの気密性を保ちつつ、結露・カビのリスクを低減できます。
24時間換気システムは、1日中室内の空気を循環し、空気を入れ替えるシステムのことです。新築住宅では、24時間換気システムの導入が必要になります。仕組みは換気方法の種類によって異なりますが、主に機械設備を用いて給排気を行います。
中にはフィルターが付いた24時間換気システムもあります。フィルター付きの場合、外部から入る空気をろ過して室内へ循環させています。これにより、花粉やホコリの侵入を抑えることが可能です。
第一種換気は、給気と排気の両方とも機械設備を設置し、空気を入れ替える換気方法です。換気扇などの機械設備を利用するため、空気の流れをコントロールしやすく、定的な換気を可能にしています。第一種換気なら、外気を室温に近づけてから取り込む熱交換システムの導入も可能です。
しかし、機械設備の設置費用や、動かすための電気代もかかります。定期的なメンテナンスも必要なため、ランニングコストが膨らんでしまう可能性があります。
第二種換気は、給気に換気扇などの機械設備を用いる換気方法です。排気は機械設備を使わず、自然な空気の流れを利用します。屋外より室内の気圧が高まる「正圧」という状態になります。そのため、ドアを開閉した時などに花粉やホコリが入りづらくなります。
しかし、第二種換気は湿度が高くなりやすく、結露・カビが発生しやすいデメリットがあります。第二種換気は、主に食品工場などの衛生環境が求められる施設向きで、一般の住宅で採用するケースはほとんどありません。
第三種換気は、排気に機械設備を利用する換気方法です。多くの住宅に採用されています。屋外からの給気は自然な空気の流れを利用するため、第二種換気とは給排気が逆になります。第三種換気は機械設備が1箇所のみのため、第一種換気と比較して導入コストやランニングコストを抑えられます。
一方、外気温の影響を受けやすいため、冷暖房の効率低下に注意しましょう。室温を維持するためには、住まいの気密性を高める必要があります。
換気性能が良い住宅を選ぶ際には、住宅の気密性を示す重要な指標である「C値」に注目することが必要です。C値は、住宅全体の隙間の総面積を延べ床面積で割った値で、単位は㎠/㎡です。この値が小さいほど、住宅の気密性が高いことを意味し、外気の侵入や室内の温かい空気の流出を抑えることができます。
特に、C値が1.0㎠/㎡以下の住宅は高気密とされ、より優れた気密性能を持っています。
ハウスメーカーや建築会社によって設定されるC値の目標は異なりますが、極めて高い気密性を求める場合は、C値が0.15㎠/㎡のようなさらに厳しい基準を持つ住宅を選ぶことをお勧めします。
快適な住環境を実現するためには、気密性や断熱性だけでなく、換気性能にもこだわりましょう。換気性性能を高めることで、結露やカビの発生を抑えられます。新築住宅は24時間換気が必要ですが、換気方法には大別して3種類あります。それぞれメリット・デメリットが異なりますので、しっかり住宅会社と相談して選びましょう。
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※選定理由
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Google 「高性能住宅 大阪」の検索結果を 50 位まで調査。出てきた注文住宅会社の中で、大
阪府に本社を置き、断熱性能を表すUA 値と、気密性能を表す C 値が最も優れていた( UA 値
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【KaDeL】
Google 「デザイン住宅 大阪」の検索結果を 50 位まで調査。出てきた注文住宅会社の中で、
デザインに関する国内の賞を、最も幅広く受賞していたため選出( 2007 年:「あたたかな住
空間デザイン」コンペティション 住宅デザイン部門・新築の部特別賞受賞 2009 年: 21 世紀
の環境グランドデザインコンテスト 総合部門入選 ゴールドメンバー賞受賞 2011 年:住まい
の環境デザイン・アワード 2011 特別賞受賞 2018 年: WOODONE2018 空間デザイン 施行例コ
ンテスト 最優秀賞受賞 2022 年: Best ofHouzz2022 デザイン賞受賞)
【積水ハウス】
:住宅産業新聞が発表した 2022 年発表の大手ハウスメーカーランキング 11 社の中で、唯一
永年保証を実施(条件あり)しており、且つ2022 年発表の戸建て販売戸数が最も多く(
10,610 件)、大阪府内にある展示場・ショールームの数が最多( 14 )だったため選出
参照:(https://www.housenews.jp/house/21379